ワーキングプアは自己責任か

「ワーキングプアは自己責任か」門倉 貴史大和書房

アマゾン購入感想

広く学びたい人にはいいかも…社会的問題にはそれぞれ当事者意識が大事だと思います。ワーキングプアも然り。誰もがワーキングプアになる可能性があり、みんな自分のこととして考えていきましょうということ。
筆者もそのようなことを述べてはいますが、筆者自身は何だかワーキングプアを他人事として見ているような気がしてなりませんでした。学問、執筆の対象としか見ていないように思います。特に第5章の最後の部分は‥
広くざっと現状を知るにはいい書ですね。ただ私は少しばかし筆者につっこみを入れたいたいというのが本音です。

貧困・格差問題の最前線を俯瞰深く関心があり、すでに関連書や専門書を手に取っている人にとっては、既視感のあるネタが多いでしょう。でも、新聞やテレビよりも、ちょっとつっこんで状況を理解したいな、と思っている人にはオススメです。資料が豊富だし、情報も新しい。この手の本の中には、現場を見もせず、状況を大きく勘違いしてしまった上から目線本もあったりするので、嫌みのない本書は、当事者にとっても、そうでない人にとっても良書ではないでしょうか。

独自性はあまりないかもしれませんが、国内外の経済に広く関心を持って本を出し続けてきた著者ならでは。よく、まとまっている、というのが、言葉は悪いかもしれないけど、率直な感想です。

解決案としては労働組合路線。正義感と実現可能性といったところのバランスで、読者の好み、対案は分かれると思います。個人的には、やや理想論すぎるし、叩きのめされている「新自由主義」にも、いくぶんかは評価すべきところがあったように感じました。それでも、前向きに、よりよき世の中へ貢献しようとする意欲が感じられ、全体として、とても好感のもてる1冊でした。

ワーキングプアの解決法ワーキングプアじゃない人はワーキングプアになっている人は自己責任だという。そういう人は是非この本を読んでみて欲しい。社会によって作られたワーキングプアがたくさんいることや、誰もがワーキングプアになる可能性があるということが分かるだろう。貧困によって人間らしい生活を脅かされている人たちの様子が詳細な統計分析とリアルレポートによって明らかになる一冊。

ワーキングプアは誰の責任なのか?ニート、フリーター、プレカリアート。。。ワーキングプアに陥る若者の姿がリアルに描かれている。

著者はタイトルに対する回答を与えていないが、言外に「自己責任」ではなく社会全体に責任があるという答えが見えてくる。

「ベーシックインカム」や「支出税」など格差問題の解決策も参考になった。著者の指摘するように、このままだと日本の格差や貧困はどんどん広がっていくだろう。


エコノミストは3日やったらやめられない ver. 3何回書いても、消されるので、適宜改訂しております。消した理由くらいは教えて欲しいですね(笑)。

全体を通して、ワーキングプアの多数の事例や統計情報、そして対策の案を紹介している。

しかし、著者のオリジナルの論考・事例報告は無く、対策としても「ベーシック・インカム」、「同一労働同一賃金」、「支出税」などの既存のアイディアを紹介しているのみである。しかも、その説明の中に、自己矛盾を含んでいたり、明確な問題を無視するなどの問題がある。

本書の良い点をあえて上げるとすれば、ワーキングプアを取り巻く現状について、索引的に、広く紹介しているという点だろう。

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